お知らせ



2025.03.15
ガスレビュー No.1052号(2025年3月15日)を発刊しました
記事の見どころ
【アセチレン動向】大陽日酸、関東アセチレン工業、カンサン、ネリキ
高純度アセチレン用72L容器開発半導体市場での需要増を意識
大陽日酸及び関東アセチレン工業、カンサン、ネリキらは、国内では初となる72Lサイズのアセチレン用容器を共同開発した。
半導体産業で用いられる高純度アセチレン供給を意識したもので、すでに同容器によるサンプル生産を開始している。本格供給に向けて、現在は本数の確保を進めているところだ。
昨今、国内外の半導体(メモリ)市場における、構造の多層化に伴い、アセチレン需要が高まりつつある。
従来はハンドリング性に優れるプロピレン等が炭化水素系では用いられてきたが、反応性が高いアセチレンに切り替えると、均一且つ薄い、品質の良い成膜が期待できるとされている。更なる微細化・多層化が進む次世代型メモリの製造には、高純度アセチレンがほぼ必須の材料となっている。
【地域市場再発見 近畿】厳しさを増す中、脈々と事業基盤の強化続く、近畿ガス市場
25年4月より、これまで着々と準備が進められてきた大阪・関西万博がスタートする。
会場となる臨海部の夢洲と、都市部を結ぶ地下鉄延伸工事も完了し、今年1月から中央線・夢洲駅が開業している。
現在は主に工事関係者が多く利用しており、カバンにヘルメットをぶら下げた乗客が活発に行き来しているが、万博スタート以降は、世界中の来場客が行き交う、国際色豊かな駅となる事が期待されている。
今回の万博では、岩谷産業、エア・ウォーターが公式参加を表明している。
まず岩谷産業では、日本初の水素燃料電池船『まほろば』を運航、大阪・中之島と会場を繋ぐ「海の上のパビリオン」として、水素の可能性を世界に示す事を予定している。
エア・ウォーターでは、未来の暮らしを体験できるブース展示や、北海道産野菜を用いたスムージーの提供、更には排ガスからCO2 を除去するCO2回収装置を設置するなど、会場内で複数テーマによる出展を計画しているところである。両社の取り組みが来場客にどの様な印象を与えるのか、興味が尽きないところである。