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No.1028号
2024.03.15発行
ガスレビュー No.1028号（2024年03月15日）
24年３月末、働き方改革の時間外労働上限猶予期間終了
工業ガス業界もローリー待機時間の削減などで協力必要に
本年３月末をもって働き方改革の時間外労働上限規制猶予期間が終了、４月１日からは物流・運送、建設、医療業界において時間規制が実施される。同規制の実施に当たっては「２０２４年問題」と呼ばれる諸所の問題の発生が危惧されている。３業種の中でとりわけ工業ガス業界と関わり深いのが物流・運送業界である。液バルク・シリンダービジネスは配送なしでは成り立たない。物流・運送業界とは一蓮托生の関係だけに荷主となる工業ガス業界も４月以降起こり得る変化に対する対応が求められることになりそうだ。
コロナ明けるも、「落ち」の見えない近畿ガス市場
価格改定進む一方、ガス販売量で伸び悩む
昨年春の新型コロナウイルスの５類移行により、海外渡航客に対する水際対策が一旦の終了を見せた事から、近畿でもコロナ禍以前の様に、大きなトランクを抱えた外国人観光客の姿を良く見かけるようになった。大阪で最も著名な繁華街である道頓堀をはじめ、各地の観光名所では日本人の方が少ないのではないかと錯覚する程、様々な言語が飛び交っており、最早死語の感さえあった「インバウンド」などといった経済用語も、再び良く耳にするようになった。
ただ、産業ガス市場はエネルギーコストの上昇、人手不足などの影響により、「爆買い」からは未だ遠い状況にある。25年に大阪・夢洲で開催される「大阪・関西万博」についても、ようやく〝特需〟の兆しが見えてきたものの、やはり本命は万博終了後に予定されているＩＲ開発に伴うガス・溶材・機器需要と目されている。各種価格改定効果により売上は良いものの、販売量では伸び悩むというのが、直近の近畿ガス市場の姿であるようだ
目次
国内市場
3
・大林組、鉄道による水素カードル輸送でCO2排出量約82％削減
・エア・ウォーター、JFEスチールからASU初受注
・三興工業、バルブやレギュレーター、パイプ、チューブなどのOEM製品をJSKブランド製品として販売開始へ
・大陽日酸、シリンダーガス、4月出荷分より値上げ
・岩谷産業、4月出荷分から産業ガス製品の価格改定
物流
5
・24年3月末、働き方改革の時間外労働上限猶予期間終了
時事コラム
6
・JAXA、『H3』試験機2号機、打ち上げ成功
・第49回フジ共創会新年互礼会開催
・東邦アセチレン、統合報告書発行
・岩谷産業、花粉症などの症状を和らげる機能性表示食品発売
水素エネルギー
7
・出光興産ら、北海道でグリーン水素サプライチェーン構築検討へ
・帝人、日本赤十字看護大学と可搬式圧力容器・燃料電池ユニットを使った災害時想定実証実験に関する連携協定締結
・H2＆FC EXPO春2024開催
・海外工業ガスメジャーのツートップが警告「水素を過信するな」
・プラグパワー、米国テネシー州の水素プラント再稼働
・カリフォルニア州の先住民部族がグリーン水素プラントを開発
脱炭素への道
11
・「水素社会推進法案」と「CCS事業法案」が閣議決定
海外市場
12
・EFC、サイマーのエキシマレーザー光源ネオン回収リサイクルシステム開発
・ガルフヘリウムサービス、創立10周年記念式典開催
地域市場再発見
13
・コロナ明けるも、「落ち」の見えない近畿ガス市場
流通回路
28
・全溶連、23年度第2回評議員会開催
・JASM第一工場で開所式開催
決算
29
・小池酸素工業
・東邦アセチレン
・住友精化
・関東電化工業
・ダイヘン
・新コスモス電機
・理研計器
DATA
33
・2023年エアセパレートガス販売量
ガスレビュー指標
34
・ガス編
組織人事
35
・日本酸素ホールディングス
・大陽日酸
・新コスモス電機
・大丸エナウィン
・東海溶材
・住友精化
訃報
36
・アマダの岡本満夫元会長死去
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