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No.1035号
2024.07.01発行
ガスレビュー No.1035号（2024年07月01日）
東日本で進む圧縮水素の設備投資ラッシュ
レゾナック・ガスプロダクツ川崎の生産終了に向けて各社が対応
今年末のレゾナック・ガスプロダクツ川崎の圧水生産終了に向けて、東日本の水素事業者が自社工場の増産や稼働率上昇に備えた設備投資を進めている。老朽化した圧縮機の更新や電源の強化、トレーラの増車などが実施・計画されている。
レゾナック・ガスプロダクツ川崎は国内最大の圧水工場であり、かつ生産拠点として東日本の要だ。これが生産しなくなると、その影響は関東だけでなく東北や中部にも波及することとなる。定修やトラブルなどの需給ひっ迫時に、これまでのような応援供給ができなくなるからだ。
同工場から現在圧水供給を受けている需要家は来年以降、京葉地区の３工場、千葉アイエススイソ、京葉水素、エア・ウォーター・グリーンデザイン袖ヶ浦のいずれかからの供給に切り替わる。
すなわちレゾナック・ガスプロダクツの首都圏における商権がこれら３工場の運営会社へ移管されるわけだ。こうした作業がいま急ピッチで進んでいる。
『コロナ禍終息』『診療報酬改定』で、難局迎える在宅医療
新型コロナウイルスの扱いも５類へと移行し、平時の姿を取り戻した在宅医療市場。23年度はこのコロナ禍特需からの反動により、医療機器面でややマイナス傾向で推移した模様である。
特に、国・自治体が一定台数の確保に乗り出した酸素濃縮装置及びパルスオキシメーターで、その動きが顕著だった。本誌及び姉妹紙『ガスメディキーナ』でも報じてきた通り、コロナ禍中は在宅コロナ患者への対応の為に、国や自治体が酸素濃縮装置の一時レンタルを実施。装置メーカー及びＨＯＴ事業者では、この緊急オーダーに応じるべく、例年より前倒しで装置を調達していたが、結果として23年度の新規装置購入台数は、コロナ禍以前の水準を若干下回った形で推移したものと思われる。
目次
市場動向
3
・東日本で進む圧縮水素の設備投資ラッシュ
国内市場
5
・大阪ガスリキッド、脱酸素、脱水に特化したインライン精製器の販売開始
・PSTジャパン、オンラインガスクロMD3搭載の『LDRack』が販売好調
・高圧ガス工業、メタルガスケットシールの内ネジ式構造の蓄圧器を開発中
経営
7
・小池酸素工業、26年度までの3ヶ年中期経営計画策定
トップインタビュー
8
・『エレクトロニクス』『エネルギー転換』『人口減少』の日本市場の3つの課題に挑戦していく」日本エア・リキード イリョン・パク 会長兼CEO
・「産業ガス市場の好循環のために「新製品の市場投入に向け、製販技一体となって取り組む」大陽日酸 永田研二 社長
・「様々な課題にワンストップで対応できるソリューション型営業へ変革」東京ガスケミカル 玄間隆之 社長
国際整合化活動
11
・工業ガス業界のGHG排出量基準を間もなく発行
海外市場
12
・エア・リキード、マイクロン向け材料ガスプラントに2億5千万ドル投資
・BASFら、電気加熱式蒸気分解炉の大規模実証プラント稼働
・リンデ、世界初のグリーンスチール向けにASU建設
・エアプロダクツ、トタルエナジーズに7万トン/年のグリーン水素供給
・豪ハイサタ、1億1千万ドルの資金調達に成功
・プラグパワー、水電解装置プラント建設にDOEから16億ドルの資金調達
時事コラム
15
・仁木工芸、ドライシッパーと凍結保存容器の新製品を販売開始
・FOOMA JAPAN開催、無駄を減らす提案目立つ
溶接・溶断
16
・「新製品の市場投入に向け、製販技一体となって取り組む」
・ダイヘン 山口耕作 執行役員溶接・接合事業部長
在宅医療特集
17
・『コロナ禍終息』『診療報酬改定』で、難局迎える在宅医療
技術レビュー
25
・つばめBHB、小規模での地産地消を実現する新アンモニア製造法でコスト削減に繋がる分離膜技術、三菱ケミカルと開発加速
防災
26
・ヤマトプロテック、新型ガス消火設備の大臣認定取得へ
・流通回路27全溶連、第81回通常総会を大阪で開催
・JIMGA、2024年度定時総会開催
・中部高圧ガス充填工業協同組合、第39回通常総会開催
・マツモト産業、24年度中部MAC会総会・懇親会開催
DATA
26
・2023年暦年主要半導体材料ガス国内販売実績
ガスレビュー指標
30
・機器編
決算
31
・三菱化工機
・星医療酸器組織人事32住友精化
・日本酸素ホールディングス
・大陽日酸
・エア・ウォーター
・大丸エナウィン
・カグラベーパーテック、社長交代
・山陰酸素工業
・福豊帝酸
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