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No.1042号
2024.10.15発行
ガスレビュー No.1042号(2024年10月15日)

【市場動向】エレクトロニクスガス関連機器市場
25年から本格回復へ24年下期はばらつき状態
エレクトロニクス関連機器市場は、24 年4月以降、緩やかに回復基調にある。
しかし、各機器メーカーによって在庫調整や生産体制の整備の状況が異なり、更に、最大の顧客である半導体製造装置メーカーからの発注状況によって、温度差が生まれているようだ。
日本半導体製造装置協会が9月25日発表した2024年8月度日本製半導体製造装置販売高(SEAJ速報値)は3510億58 百万円、前月比0.9 %増、前年比22 ・0%とした。これは3ヶ月平均の販売高を示したものだが、市場のトレンドを見るには前年比ではなく前月比が重要になる。
前月比のプラス傾向が続けば回復から好調を示し、マイナス傾向にあれば需要が不調にあることを示すのだ。
【ヘリウム動向】ヘリウムの調達安定化やサステナブル貢献に向けて低温工学から光ファイバー、半導体などに広がる〝回収・再利用〞の取り組み
希少で高価なヘリウムを無駄なく使うために液体ヘリウムユーザーの低温工学で始まった専用装置による〝回収・再利用〟が、ガス体ヘリウムユーザーにも広がりを見せている。
ヘリウム調達の不安定さが今後も続くことを見越してのものだ。限られた資源を有効活用するというサステナブルな意識が高まっていることも背景にあるとみられる。
これを受けて同装置メーカーでは、それぞれの用途で低コストかつ最適な純度での回収・再利用が実現できる製品の開発やラインナップ拡充を推進、ユーザーでのヘリウム調達安定化に向けて提案を強めているところである。
ガスレビュー目次
市場動向
3
・エレクトロニクスガス関連機器市場、25年から本格回復へ
・エアセパガス液販売量、対前年比微減で推移
・高圧ガスシリンダー事業に欠かせないアイテムの一つとなった容器管理システム
ヘリウム動向
6
・ヘリウムの調達安定化やサステナブル貢献に向けて低温工学から光ファイバー、半導体などに広がる〝回収・再利用〟の取り組み
国内市場
9
・水素エネルギー関連に特化した「水素ファンド」設立
・ヴェオリア・ジェネッツ、新潟で同社国内4件目となるバイオガス発電施設を建設
・アシスト・ワン、保安管理機能を付加した最新バージョンの評判上々
・大陽日酸、CCS向け炭酸ガス出荷タンク開発
・サイサン、ホールディングス制となって初のガスワンサミット開催
Anniversary
12
・丸協酸素商会、創業100周年感謝祭を開催
容器
13
・今年度の出荷乱高下で先が見通しにくくなった在宅酸素携帯用FRP複合容器市場
焦点
14
・「海外で先行する液水ポンプ需要に対応しながら開発体制の更なる強化図り、新エネ市場の本格立ち上がりに備える」
・日機装加藤孝一取締役常務執行役員インダストリアル事業本部長
企業研究
15
・日本酸素ホールディングス、日本発グローバルメジャーへの6年間の軌跡
水素エネルギー
19
・JR西日本新幹線テクノス、可搬式燃料電池システムを開発
・帝人、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と可搬式圧力容器・燃料電池ユニットの実証を実施
・東京都、35MPa水素ステーションとカーシェアをセットで支援
・H2&FC EXPO秋、幕張メッセで開催
時事コラム
22
・リモハブ、在宅用遠隔心臓リハビリシステム、薬事承認を申請
・理研計器、『GX9000』シリーズがMED認証を取得
・西華産業、見えないガスの正体を見せる工夫をH2&FC EXPOで発表
・平野伸一『水素が変える医療の未来』出版
・サーモス、沖縄限定デザインボトル発売
海外市場
23
・ダイヘン、米国のシステムインテグレーターを買収
・メッサー、BLMヘリウム濃縮ユニットの運営継続
・米国東海岸港湾スト、サプライチェーンに混乱
・アブダビ国営石油会社、エクソンのベイタウングリーン水素・アンモニアプロジェクトに35%出資
・RECシリコン、シラのリチウムイオン電池材料向けにモノシラン供給
HOT ASIA PRESS
24
・エア・リキード、中国山東省で万華化学向けASUに6千万ユーロ投資
DATA
25
・2024年暦年上半期自動車生産台数
最新工業ガス関連株式市況
25
ガスレビュー指標
26
・ガス編
流通回路
27
・マツモト産業、2024中部ウェルディングフェスタ開催
・サイサン、佐賀の中部ガスをグループ化/ガスワン南関東と窪田商店が資本業務提携を締結
・第1回九州半導体展開催
組織人事
28
・岩谷産業
・東京高圧山崎
・関東エルエンジニアリング
・住友精化

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