【水素政策】GXに向けて欧米日で活発となる水素投資

水素社会推進法施行で我国はまず値差支援が動き出す

夏に予定されていた水素社会推進法の施行が10月23日にようやく実現した。
GX（グリーントランスフォーメーシ化石エネルギー中心の社会グリーンエネルギー中心の社会グリーンエネルギー社会への転換ョン）に向けた水素への投資が我国でもいよいよ本格始動となる。
同法は低炭素水素を定義し、その活用を促進するための法律。民間事業者が大規模水素サプライチェーンを構築・運用する上で、国が資金と制度の両面でサポートすることを定めている。
いま水素エネ事業者の間で最大の関心事となっている「値差支援」や「拠点整備支援」の拠り所となる法律でもある。
GXの一環として低炭素水素の利用促進が求められ、その環境整備として水素社会推進法が施行したわけだが、GXや水素利用の推進で先行しているのは欧米だ。
ただしその投資予定額や具現性については、我国も欧米に引けを取らない構想を立てている。欧米日を中心に水素への投資が一層活発になりそうだ。

【サプライチェーン現場ルポ】半導体産業を支える特殊ガス製造に日夜取り組む大陽日酸JFP三重工場

半導体プロセスで使用される特殊ガスの供給方法はシリンダーが中心で、求められるガスの仕様はユーザーや装置ごとに異なるのが一般的だ。
半導体プロセスで使われるガスは、他分野にない少量多品種が特長なのである。　
これら少量多品種のガス供給において、重要な役割を果たすのが特殊ガス工場である。
同工場ではプロセスごとに異なる仕様に応じて時に混合、時に移充填を行うとともに、求められたスペックに応じた純度分析などの品質管理の役割を担う。
半導体工場が24時間365日生産を続けられるのも、同工場が遅滞なく高品質なシリンダーガスを製造、供給しているからといっても過言ではない。　
本誌では半導体プロセス向けガスサプライチェーンで重要な役割を果たす特殊ガス工場を訪問、その機能と役割を取材した。