【市場動向1】世界を席捲する日本製吸着剤

窒素PSA、CMSともにアジア輸出増加
クラレケミカルCMS増産、07年から1000t/年体制へ

窒素PSAの核心部を成す吸着剤、CMS（カーボン・モレキュラ・シーブス）で圧倒的優位に立つクラレケミカル、日本エンバイロケミカルズの2社が、全世界への供給を本格化させている。
輸出向けに両社とも工場はフル稼働が続いており、06年の出荷量は、それぞれ650t、900tと過去最高を記録。
クラレケミカルは鶴海工場の設備増強工事を12月中に終え、07年から従来比43％増となる能力1000t/年の生産設備を稼動する計画である。

【市場動向2】麻酔から薄膜形成へ、亜酸化窒素市場エレクトロニクス分野で急成長

亜酸化窒素市場の需要構成はこの10年余りで大きく様変わりした。医療麻酔用途の大幅な減少と、半導体・液晶製造向け高純度品の飛躍的な伸長というのが変化の特色であるが、昨年、食品添加物として法的に使用が“解禁”になった新規需要も注目される。

【水素エネルギー】岩谷産業、「水素エネルギーフォーラム」開催

岩谷産業（牧野明次社長）は12月11日、東京都千代田区大手町の経団連会館11階「国際会議場（ゴールデンルーム）」において、初の
「イワタニ水素エネルギーフォーラム～明日の水素社会をめざして～」（後援・水素エネルギー協会、燃料電池実用化推進協議会）を開催、一般紙に募集告知した予定聴講者数の2倍以上の390余名を集めた。