【ランキング】100億ディーラー、06年全社増収

工業ガス、溶接機材販売の営業活動を展開している工業ガスディーラーのなかで、売上規模が100億円を超える企業は現在、全国で22社あり、それらの売上高を合計すると4900億円余りとなることが本誌の調べで分かった。
地域間格差は見られるものの、ここ2年ほどの工業ガス・溶材販売業界は売上高でバブル経済期を凌駕する勢いがある。
首都圏をはじめ、“地域の雄”とよばれる地域の一番店でも軒並み増収となった。

【ユーザールポ】世界的な建機需要の高まりでフル生産のコマツ粟津工場（小松）

Ar、CO₂消費量30％増

世界的な建機メーカーであるコマツの粟津工場でフル稼動が続いている。同社の発祥の地である粟津工場は、油圧シャベル、ブルドーザーなどの完成車だけでなく、基幹パーツを世界へ供給する中核的な生産拠点である。旺盛な需要にフル生産で対応しているおり、溶接用シールドガスのアルゴン、炭酸ガスの消費量はこの1年間で30％近く増加している。

【エレクトロニクスガス市場】日米VS韓台　逆転した特殊材料ガス市場

日本メーカーの6～7割が輸出に

エレクトロニクスガス需要は、日米から韓台へと完全に主導権が移った。特殊材料ガス分野で、日本は世界最大の生産拠点と位置づけられるが、5年前は6～7割を占めた国内比率は低下し、韓国、台湾など東アジアを中心とする輸出比率が6～7割へと逆転している。韓国、台湾の成長で、エレクトロニクス市場は、停滞した欧米、成長する東アジア、成熟の日本の三極化構造となっている。

【国内市場】4番目のVSU、東海液酸稼動

エア・ウォーターグループ81％、協栄興業19％共同出資LO＋LN2400m³/h

エア･ウォーターが愛知県海部郡飛鳥村に建設していた高効率・中小型液体ガスプラント「VSU」を、中部地区の有力ディーラー協栄興業（内田久利社長）と共同出資で設立した東海液酸が運営する。