【ニューアプリケーション】待ったなしのCCSで浮上する酸素燃焼効果

ボイラーなどの燃焼炉からの排出CO₂を回収し、地中の炭層や老朽化油田に固定化するCCS（炭酸ガス回収・貯留）技術で、酸素需要が拡大する可能性が出てきた。酸素を利用する回収プロセスには「ガス化」と「酸素燃焼」があり、150MW級の火力発電プラントで
1万5千m³/h以上の大型の空気分離装置を建設する必要がある。

【国内市場】福岡‐北九州水素ステーション建設に大陽日酸、岩谷産業が参画

福岡県が進める「水素ハイウェイ」構想の水素ステーション建設に大陽日酸と岩谷産業が参画することが明らかになった。福岡市の九州大学キャンパス内と北九州市に2ヶ所の水素ステーションを建設し、約80km間を水素・燃料電池車で走行可能とするプロジェクトで、九州大学では大陽日酸が、北九州市では岩谷産業がステーションの設備建設で参画する。

【地域市場再発見・東北】プロジェクト踊り場の2008年

アセ、バラ酸素需要減が目立つ

東北の神無月はその広さが故に北と南で色彩が違う。工業ガスの東北市場も紅葉の前線と同様一様ではない。かつては南高北低とされた傾向が崩れている。需要の中心をなす主要ユーザーが点在する言わばモザイク模様の需要構造は変化していないが、受注を抱えているユーザーや大型プロジェクトにガス需要が集中する傾向がある。その意味で、ここ数年、液ガス及びバラ瓶市場を支えてきた大型プロジェクトの終了は影響が大きい。