【時局取材】金融不安震源地からの発言―
欧米メジャーの2008年末の景況観測

景気後退局面でも根強いガス事業

世界同時的な金融不安が実体経済にも影響を及ぼし始めている。
とりわけガス業界の景況にどのようなショックを与えるか、注視せざるをえない。
日本以上に金融不安の深刻な欧米では一層その影響が懸念されている。
そこで本誌は欧米メジャーにこの世界同時的な景気後退をどうみているのか、独リンデのA・ベローニ常任理事と米プラックスエアのS・F・エンジェル会長兼CEOに寄稿を依頼した。

【海外市場】走行試験が始まったノルウェーの水素ロードプロジェクト

世界第3位の石油天然ガス輸出国ノルウェーが進める水素ロードプロジェクト「HyNor（ハイノール）」。トヨタのプリウスに続いて、水素ローターエンジン車を開発するマツダも09年度から本格的にプロジェクトへ参加する。日本の東京―大阪間に相当するオスロとスタヴァンゲルを結ぶ全長580kmの水路ロードプロジェクトとは。プロモーションのために来日したステトイルハイドロ社のM・A・ハンセン開発部長に聞いた。

【国内市場】高圧ガス工業、グループ4社を合併へ

カネショー、日東ガス、日新商会、正光産業の関東圏統合

高圧ガス工業（中川詔社長）は09年4月1日付でカネショー（神奈川県平塚市、片岡一夫社長）、日東ガス（東京都江戸川区、神野耕一社長）、日新商会（東京都日野市、神野耕一社長）、正光産業（神奈川県秦野市、片岡一夫社長）の販売会社4社を合併し、新しく「ウェルディング・ガス・サービス」に改組してグループ経営のシナジー効果を目指す。

【2008セミコン・プレ特集】“ブランド力”時代
電材ガス市場1ヶ月周期にパルス大変調

高品質、コストダウンだけでは最早競争できない

電子機材ガス市場は、かつてない経験をしようとしている。世界同時的にかつ全ての電子関連機器が不況に陥っており、ガス・機器の需要、とりわけ機器は大打撃を受けている。その中で問われているのは、企業の持つ“ブランド力”である。これだけ市場の変化が激しく変動する時代には資本、生産、技術開発、営業、サービス、品質、納期、在庫、経営、など全ての側面で、ユーザーとの信頼感が不可欠である。