【国内市場】工業ガス大手2社、特殊バルクガス投資を敢行

中長期的な成長を睨みメーカーボジション獲得へ

半導体、鉄鋼、化学、自動車などの主要産業が大幅な減産や投資計画を見直す中で、工業ガス業界を代表する大陽日酸とエア・ウォーターの2大メーカーが特殊材料ガスの投資に踏み切った。大陽日酸はモノシランやアルシン、ホスフィンなどの特殊材料ガスでメーカーポジションを強化する。
一方、エア・ウォーターは約10億円を投じて、高純度アンモニアの製造設備を堺工場に設置し、4月から本格的な販売を始める。

【アーク溶接機市場】15％減で踏みとどまるアーク溶接機メーカー

4月以降、需要減本格化?!　減産、雇用調整も視野

世界マーケットがシュリンクする中で、アーク溶接メーカーもまた雇用・生産調整へと踏み切らざるをえない事態を迎えている。ダイヘンでは最大で3分の1レベルへの減産を検討し始めた。パナソニック溶接システム、ダイヘンともに5年連続で2ケタ成長を続けてきたアーク溶接機市場にも転機が訪れている。

【技術レビュー】住友精化、世界初ppt連続ガス分析を実現

住友精化は気体中の金属粒子を超高感度で連続的に測定できるガス分析法を開発した。ppt（1兆分の1）レベルでの気体中の金属連続分析では世界初と見られ、分析機器メーカーのジェイ・サイエンス・ラボと共同でICP（誘導結合プラズマ）質量分析計に附属する専用装置を製造し、年内の市場投入を目指す。