【シリーズ・最新ガスアプリケーション最前線】高温だけではない、「低温の魅力」に気付いた金属熱処理

マイナス80℃からマイナス100℃へ

自動車部品を液体窒素で冷却するサブゼロ処理の応用が広がっており、ハイブリッドカー用部品の品質向上が背景にある。
液窒消費量は月間で1台数万m³程度だが、真空断熱配管が必要な為、ガスメーカー独自の技術要求が高まっている。

【国内市場①】消えゆく半導体向けキセノン需要

半導体用キセノンは2004年後半にエルピーダ東広島で導入が開始、08年には東芝四日市で利用が本格化し需要は一時320万L／年に達したが、世界不況、円高による生産コストダウンなどで需要は消失に向かっている。

【国内市場②】大陽日酸、安定同位体標識水「水―18O増産」

2012年初頭稼働を目途に同社千葉サンソセンターで200㎏/年を増強し300㎏/年に拡大、世界最大のメーカーになる見通し。今後、新興国などへの販売強化により世界で30％以上のシェアを目指す。

【地域市場再発見・岡山・広島・山口】瀬戸内工業ガス企業の期待「自動車」、不安「造船」

足元のガス出荷は堅調も設備工事案件激減

3.11の大震災による生産不足は初秋から解消しているが、同エリアの代表産業、三菱自動車のタイ進出による下請け業者の海外移転がガス出荷に影響を与えている。但し、ガスサプライヤーでは炭酸や水素の新設計画が浮上、設備投資も活発化している。