【技術レビュー】酸素＋プラズマの高速ガラス製造技術、「気中溶解」法

東洋ガラス、旭硝子などが共同開発中

このガラス溶解技術は100～200μmオーダーで粒子化したガラス原料を3000℃の酸素燃焼火炎でプラズマ中に投入し溶解、ガラス化するものである。実用化すれば940m/hの酸素需要が生まれることになる。

【市場動向】止まらない容器再検査設備投資

再検査市場は11年度で2.6％増の80万本に

低迷したシリンダーの効率的な再利用と医療、飲料の差別化ニーズを追い風に三保産業、伊藤高圧瓦斯容器製造所、東京容器検査が設備を増強している。また、日東高圧はタイの工業ガス企業から容器再検査の設備、工事を受注、今後海外でも設備投資が期待される。

【水素エネルギー1】第6回イワタニ水素エネルギーフォーラム東京開催

今年のテーマはFCV普及に向けた水素ステーションの整備で、産官学それぞれの立場からの提言が上がった。そのうち、岩谷産業は水素ステーション建設候補地の選定、東邦ガスが今後70Mpa高速充填の大流量充填を目指すなど様々な方向性が確認された。

【水素エネルギー2】水素先端世界フォーラム2012、福岡で開催

同大会で世界各国の水素エネルギーの開発状況などが説明され、特にドイツでは「H2―モビリティ」とい呼ばれる計画が進行、15年以降の50ヶ所の水素ステーション構想を打ち出している。

【水素エネルギー3】日立製作所、極地向け再生可能エネルギー利用で水素電力貯蔵採用

日立が開発した今回のシステムは風力発電をはじめとする再生可能エネルギーによる電力を、水素を貯蔵媒体とするメチルシクロヘキサンという有機ハイドライドを活用したものである。自然エネルギーの不安定性のカバーが可能となる。

【市場分析】好調建機市場向け、溶断・溶接機メーカーの技術競争力

11年の国内建機メーカー出荷額20％超増

キャタピラー、コマツ、日立建機、コベルコ建機といった国内メーカーは世界市場で依然首位を占め、溶断・溶接機メーカーの建機分野の事業規模は10～20％に達しており衰えを見せない状況だ。

【エネルギー】民生用LPガス発電機、防災需要で倍増

岩谷産業、サイサンは産業用、LPガス充填用強化

昨年の大震災を契機に簡便さと機敏性を評価され、注目が集まっているLPガス発電機は前年比倍以上の大きな伸びを示している。経産省も補助策として11億円強の拠出を決定、LPガス関連機器の需要に大きく繋がりそうだ。