【エネルギー】シェールガス採掘には液体窒素が欠かせない

北米を中心に開発が進み注目が集まるシェールガスで、排水の処理で170㎥～1700㎥/hという莫大な液体窒素の新規アプリケーションが出現した。
米・スペリオル社のほかにエアプロダクツ、マチソントライガスが展開、今後日本での新規参入にも期待される。

【炭酸ガス・ドライアイス特集】玉不足“緊張の夏”迎えた液炭・ドライ業界

ソース消滅/定修長期化/電力不足でピーク供給力低下　
価格改定交渉始まる

昨夏に続き今夏も有力な供給元であった旭化成水島の停止に定修の長期化、粗ガス不足が加わり充分な在庫が確保出来ない状況に入る見込みで、炭酸ガスメーカー各社はドライアイスプレス機の増強で供給逼迫に対応している。

【ニューアプリケーション】炭酸ガス、窒素でカット野菜を瞬間殺菌、酸化防止

毎分CO₂3～5ℓ、N22～4ℓ使用、食品分野で新規ガス用途

炭酸ガス利用のマイクロバブル装置が今年5月下旬に初めて商用化となり、日本液炭、伊藤忠工業ガス、江藤酸素、福岡酸素などのガスサプライヤーを通じ納入実績を付けている。1ヶ所で月間4本の炭酸ガスシリンダー需要に繋がる見通しだ。

【国内市場】昭和電工ガスプロダクツと伊藤忠工業ガスが業務・資本提携

本誌推定三千万円を昭和電工が決済、7月2日提携開始

依然成熟化が進む市場環境を背景に産業ガスの再編・統合が再び加速している。今後ガスの安定供給、物流合理化、ガス関連機器の販売などで業務提携を図るほかにアジア地域で親会社を含む4社で海外事業を視野に入れている。

【技術レビュー】東京ガス、九州大学らと共同で取り組む
原単位1/2の新型酸素PSA開発

ペロブスカイト型酸化物を吸着剤に利用

特殊な金属酸化物であるペロブスカイトは高温時に優れた分離特性を発揮、金属格子間に酸素を化学的に取り込む性質を持っている。SOFC型燃料電池の空気極電極材料や薄膜状に加工した酸素分離膜にも応用されており、PSAでの一層の開発に期待が掛る。