【国内市場1】コスモ石油坂出13年7月閉鎖、四国の液炭ソース消滅

石油需要の減少、エネルギー効率化を背景とした地区内の液炭ソース消滅で四国の工業ガスサプライヤーは対岸の水島、宇部からの液ローリー供給で玉融通を強いられることとなった。

【国内市場2】国内初酸素吹き込みIGCC実証プロジェクト始動、
3万㎥/hのASU設置

IGCCは工業ガスの利用でASUを必要とするだけでなく、CO₂の分離・回収による炭酸ガスのソース源確保、石炭ガスからの水素の精製技術など工業ガスの供給拠点という側面を持っている。

【国内市場3】アセチレン容器生産、12年上半期で昨年通期実績上回る

38年経過容器のリプレイス需要と震災復興向けなどの要因で今年1月～6月の生産本数は8310本と早くも11年暦年の7518本を超えた。しかし、リーマンショック以前の年2～3万本の生産ペースと比較すると本格的回復には至っていない。

【焦点】「新中計は、次代へつなぐ足固めの時」

岩谷産業　野村雅男代表取締役社長

社内の管理部門を全て経験してきた生粋の管理畑である野村新社長は「社内で知らない人はいない」という人物である。現在13年5月の発表に向け来年度からの新中期経営計画を策定中で、ガス＆エネルギーと人材力向上の2点がキーポイントとなっている。

【地域市場再発見・九州】変調来した九州の基幹産業、エレクトロニクスと造船

新規事業にスポット特需　ガス企業、
今年上期は柔軟力発揮で業績維持へ

エリア内の製造業が大規模な生産調整を図る中、工業ガス企業は自動車産業の堅調に加え太陽光、LED照明といった新規事業展開やスポット需要の取り込みなどで減少分を他分野で乗り切る柔軟力を見せている。