【エレクトロニクス市場動向】特殊材料ガス供給に変化の兆し

バルク系ガスのシラン、NF3の収益性悪化。NH3は現地化
輸出向け鈍化。N2Oは金属酸化物向けで微笑（増）傾向

エボニックデグサ四日市の生産撤退に象徴されるSiH4市場の停滞やNF3の需要低迷が鮮明となる中、重電向けパワーデバイス、MRAM、ミニマルファブなどでガスの新規用途出現の兆しが見えてきた。

【ガスと環境】規制を見越して変身する発泡用フルオロカーボン

年間50億円市場へハネウェル、デュポンが新ガス投入を計画

地球温暖化対策として冷媒用のフロンガスの開発が目立つが、発泡剤用でもハネウェル、デュポン、アルケマなどが市場投入の動きを強めており、規制強化を見据えた先行開発が進んでいる。

【国内市場1】九州エア・ウォーター、新滅菌センター事業開始

エア・ウォーターグループの九州地区の地域事業会社である九州エア・ウォーターが昨年から建設していたエリア内で最大規模を誇る滅菌センター、「福岡滅菌センター」が今年7月に完工、順調な滑り出しとなった。

【国内市場2】髪と頭皮の悩みを炭酸ガスシャワーが改善

頭髪の血行促進用に美容院で人工炭酸泉発生装置の導入が活発化、機器メーカーのタカラベルモントは今年3月の発売から既に千台以上の納入実績を付けている。装置内には5㎏の炭酸ガス容器を設置、シリンダー需要に繋がっている。

【国内市場3】住友G、ルネッサンス・エナジー・リサーチの技術利用で
CO₂分離・回収に参入

化学、石油精製、火力発電から排出するCO₂の分離・回収用で今回開発した技術は、CO₂分離膜をモジュール化しコンテナサイズの処理装置を設置するもので、年間約5億円の管理費削減が見込める。