【ヘリウム動向】ヘリウム不足に朗報
大陽日酸、リンデ相次ぎ東シベリア開発で協力関係締結

中国国境で2018年生産開始か

米国中心のヘリウム輸入国で、供給タイトで厳しい調達を強いられる日本にロシアという有力な新規ソースが加わることとなる。2013年には中東・カタール玉の供給が始まるが、今回のロシア玉開発は北米や中東と比較し地理的に近いという点で注目度は高い。

【国内市場】見直される日本の素材力

日本エンバイロケミカルズ、独・カーボテックに吸着剤供給　世界トップへ

窒素PSAなどに用いる分子篩炭（MSC）の世界3位メーカー、独・カーボテックがMSCの製造事業から完全撤退し日本エンバイロケミカルズからの供給に切り替えた。MSC世界市場の地図は大きく塗り替えられることになりそうだ。

【国内市場】大陽日酸、「サンカッターHL―1」

従来の溶断ガスの代替商材として切断速度、作業改善、環境面への配慮を強みに水素を混合したシリンダー溶断ガスの開発が活発化、将来的なシリンダービジネスの活性化に期待が集まりそうだ。

【超電導最前線】前川製作所、
高温超電導ケーブル実用化に向けた冷凍機開発

冷媒にネオンを使い高効率化図る

開発が進む今回の高温超電導用冷凍機の冷媒にはネオンが用いられている。従来のヘリウムに対し音速が低く回転数が少ないうえに材料費が割安なため、製造コストを低減できるのが強みだ。

【医療ガス関連市場】エア・ウォーター防災、アムハウスにICU設備増強

東京本社近くのシミュレーションルーム

11月中旬にリニューアルしたシミュレーションルーム「アムハウス」にはICU設備の増設のほかに薬液用ポンプの新製品、大型液晶プロジェクター、医療ガス配管製品の展示コーナーを設けるなどよりユーザーニーズに配慮したレイアウトとなっている。