【パワープラント動向1】花咲く、火力発電向けガス需要

豪州の発電所で「カライド酸素燃焼プロジェクト」推進中
AL製ASU、CPUを設置

世界初の石炭火力発電所で用いるASUとCPUの納入では、エア・リキード、エアプロダクツ、リンデなどの海外メジャーが競り合った結果、エア・リキードが受注を決めた。セパレートガス330t/日×2基、CO₂75t/日のガス需要が創出することになる。

【パワープラント動向2】日本エア・リキード　
国内初の酸素吹きIGCC実証向けASU　日揮から受注

17年稼働目指して建設始まる

国内では中国電力と電源開発の共同によるIGCCで酸素ガス3万～5万㎥/hと国内最大規模のASUを2017年2月の稼働を目指し建設、近年では久方ぶりの大型の工業ガス投資である。

【国内市場1】カガク興商、ガスディーラーで国内初、
自社充填所でRFタグ装着・運用スタート

宮城県石巻市の大手ガスディーラー、カガク興商は昨年8月から酸素容器にRFタグを採用、今年2月現在で搭載本数は約1000本以上に達している。バーコード兼用のハンディによる運用ケースはあるものの自社充填所の運用という点で画期的といえる。

【国内市場2】エア・ウォーター、伊藤忠商事からSPD子会社株式60％譲受

今年3月末に年間4000億円のSPD市場で商社系として第二位の事業規模を持つヘルスケアーテックを連結対象とすることで、エア・ウォーターのSPD事業は約325億円に高まり同市場で8％程度のシェアを占める見通しだ。

【焦点】「LNG冷熱利用で40年、
産業ガスメーカーとして確固たる地位築いた」

東京ガスケミカル　鏑木正社長

シェールガスなどLNGの注目が高まる中、LNG冷熱利用の産業ガス事業を展開する東京ガスケミカルではLNGサテライト基地の建設、メンテナンス業務に注力しているほかCNG利用の液体窒素ローリーを導入するなど積極的な姿勢が目立つ。