【市場分析】特殊材料ガス市場の相反性原理

“地産化とニッポン依存”の二極化進む
NH3、NF3は現地産、CF系、塩素系は強いニッポン

特殊材料ガス市場は、海外輸出も含め好調に推移している。台湾、韓国の半導体生産に加え、中国の新規半導体生産ライン稼動も加わった。
日本も半導体工場は縮小しているが現存する生産ラインは堅調に稼動、特殊材料ガスの需要も回復基調にある。

【医療ガス関連市場】今春診療報酬改定で時間内歩行試験360点減点、留意事項改定

留意事項改定、「医師以外が実施可能」「パルスオキシメータ利用」を明記

4月1日より施行された診療報酬改定内で、慢性閉塞性肺疾患（COPD）等の症状確認試験である「時間内歩行試験」の点数が、560点から200点へと、大幅に引き下げられ、同試験の実施条件を定める『留意事項』も試験担当者及び試験内容に関する追記・削除が行われた。同試験の普及は、在宅酸素療法（HOT）の普及拡大にも繋がる為、今後の動向が注目される。今回の改定内容のポイントを、学会や医療機関での講演会を通して、時間内歩行試験の普及に努めている石川朗神戸大学大学院保健学研究科地域保健学領域教授に訊いた。

【国内市場】岩谷産業、液化炭酸ガスプラント、堺市に新設

3万3千トン／年　14年7月完工予定

岩谷産業は、3月26日、大阪府堺市に液化炭酸ガスプラント（3万3千トン/年）を新設すると発表した。新プラントはエアセパレートガス及び液化水素の製造拠点である関係会社、ハイドロエッジの構内に設置、完成予定は本年7月で、今夏の需要ピークに間に合うよう、急ピッチで建設工事を進める。

【水素エネルギー】14年度水素ステーション公募事業第一弾、6件実施決定

岩谷産業4件、東邦瓦斯、大阪ガスの都市ガス勢も参入
二次公募を近々実施予定

2015年のFCV（燃料電池車）一般発売に向けたインフラ先行整備のための平成26年度公募事業の第1回補助金交付が4月2日公表、6件が決定した。13年度の同事業は19件で、今年度は半分以下の実績であるが、資源エネルギー庁燃料電池推進室によると、15年に向けなるべく早く交付決定して欲しいとの要望を受け前年よりスケジュールを早めたとしている。締め切りに間に合わない応募もあり、二次公募を実施する予定としている。

【トピックス】窒素で飛距離アップ！　ヘッドにN2内蔵のゴルフクラブ発売

大阪のゴルフ用品製造・販売会社であるトライアル（山本憲一社長、大阪市浪速区）は4月中旬より、クラブヘッド内部に約0.5MPaの圧縮窒素ガスを封入することで、従来よりも飛距離が5～10ヤード以上伸びるとするガス入りゴルフクラブを販売する。通常、ヘッド内部は空洞となっているが、ヘッド内圧を約0.5MPaに高めることにより反発性能を向上させ、気温・気圧に左右されにくい性質を持つ窒素ガスを採用することで、内圧保持の安定化を図っている。