【ガス発生装置】造船活況で復活した船舶用窒素PSA

主要3メーカーの受注総額が20億円越え、AWBは受注30台

国内造船メーカーの輸出船受注がリーマンショック以来、6年ぶりに高水準となったことを受けて、船舶用窒素PSAが昨秋から活況に沸いている。
主要3メーカーの13年度受注総額は20億円以上を記録したと見られる。本誌の聞き取りでは、13年度は大陽日酸が15台、クラレケミカルが15台、エア・ウォーター・ベルパール（AWB）が30台をそれぞれ受注、16年度まで当面の納入先を確保した。

【ヤード問題続報】警察庁、ガス販売界にヤードへのガス販売で作業主任者選任の確認を呼び掛ける

昨年の違法ヤードに於ける犯罪検挙は140件。全国ヤードの65％が関東に

ヤード問題は2010年6月に首都圏の県警が出入国管理法違反容疑でヤードを一斉捜査し外国人7名を逮捕したことで表面化、数年後には犯罪ヤードが全国に拡散する実態が明らかになった。10年には埼玉（250カ所）、千葉（180）、愛知（同150）を中心に神奈川でも12か所が特定されていた。
警察庁の集計では2013年には健全に運営するヤードが圧倒的に多い中で、一部の違法ヤードに於ける犯罪の検挙件数が年間約140件に上ったほか、約3000件の立入捜査、約100件の同捜索を行っている。

【医療ガス関連機器】HOT患者向け、携帯用酸素機器運搬支援ロボット開発

全6タイプ、10万円以下に目途

東京工業大学、大阪電気通信大学、東京女子医科大学は、在宅酸素療法患者が外出時に用いる既存の携帯用酸素機器カートに代わって、モーターにより人力を補助する運搬支援ロボット全6タイプを試作しており、10万円以下の設計に目途が立っている。12年からは病院や介護施設等で試作機のデモンストレーションを開始、HOT患者の生活機能に合わせた様々なニーズを収集し、ロボットの改良を進めている。

【企業研究】ネクストセンチュリーを踏み出す九州の名門、武田商事

長崎の老舗溶材商、武田商事（佐世保市、山﨑俊隆社長）は今年5月1日、創業100周年を迎えた。同社は、明治から大正への転換期、まさに我国が富国殖産に向かいつつある時、産業界最新の技術革新といえたガス溶接・切断技術を逸早く取り入れ、長崎を中心に最先端技術の普及に尽力、いわば日本ガス技術の黎明期から産業ガス業界を支えてきた1社といえる。次の100年に向け「単に地域No・1ではなく、地域で圧倒的に強い企業」を目指す同社を紹介する。

【国内市場】熊本県、鶏の殺処分で炭酸ガス200本超使用

熊本県球磨郡の多良木町と相良村で4月13日に発生した鳥インフルエンザの影響により約11万2千羽の鶏が殺処分されたが、その際に使用された炭酸ガスは200本以上にのぼった。
本誌のガス関連業者への取材では、4月15日時点で、使用された炭酸ガスはシリンダーで約225本で、内訳は内村酸素70本、福岡酸素熊本支社50本、九州エア・ウォーター40本、吉住酸素40本、㈲ミズノ14本、クロックス11本、その他に把握していないものも数本あったという。