【地域市場再発見・四国】HEMをキーワードに安定経営目指す四国工業ガス企業

造船受注再開で市場は回復基調

2014年度入りした四国工業ガス市場は、地場産業というべき造船の受注再開、建機の増産投資を受けて回復に向かっているが、そのペースは緩やかで未だピークには程遠いレベルである。
域内工業ガス企業各社は、縮小した工業ガス売上を埋めるため、在宅医療、病院関連のヘルスケア、LNG，太陽光発電といったエネルギー、メンテナンスや検査といった既存ユーザへのアフターサービスの業際3事業領域へのシフトを進め、成熟市場での安定経営を目指している。

【水素エネルギー】水素ステーション、保安距離規制緩和で、天然ガスStと併設容易に

St用材料幅も併せて拡大

経済産業省は4月21日、水素ステーションの設備設置箇所の拡充、ステーションで利用可能な鋼材幅の拡大を目的に、一般高圧ガス保安規則及びコンビナート等保安規則の一部を改正した。これまで水素ステーションと天然ガスステーションの併設の際には、圧縮器や蓄圧器等の設備間に6mの保安距離を確保する様定められていたが、今回の改正で保安距離確保以外に、障壁を設ける事でも両設備の併設を可能とした。

【国内市場】東京高圧山崎、国交省に監視カメラシステム納入

東京高圧山崎（東京都渋谷区渋谷、前田浩正社長）は東京都千代田区霞が関で国土交通省が入居する中央合同庁舎三号館の外周警備を行う監視カメラと同システムを受注、この3月に納入したことを明らかにした。半導体製造で使われる同社が永年に亘って蓄積してきたMOCVD装置の制御系の通信技術を生かした監視カメラビジネスとしては初の実績となった。

【国内市場】日本エア・リキード、溶接用ガス新製品を国際ウェルディングショーで発表

日本エア・リキード（エティエンヌ・ルプートル社長）は、溶接用シールドガスの新シリーズ「ARCAL（アリカル）」を、先日開催した国際ウェルディングショーへエア・リキード工業ガス（フロラン・ピナロリ社長）と共同出展した。
アリカルは溶接用シールドガスのALグループ世界共通ブランドで、「溶接品質の改善」がテーマの製品群。今回出展したMAG溶接用のアリカルM20とステンレス鋼MIG溶接用のアリカルM12は、いずれも炭酸ガスとアルゴンの二種混合ガス。混合比率は非開示とする。

【医療ガス関連市場】携帯用酸素機器運搬支援ロボット、ウォーキングイベントに参加

2kmコースを完歩

COPDを中心とした呼吸器疾患の啓発支援や、呼吸器疾患の大きな原因となる禁煙の呼びかけなどをテーマに子供から高齢者まで参加できるウォーキングイベント「第7回ラングウォークジャパン」が4月27日、東京都千代田区の日比谷講演噴水広場をスタート地点として開催され、日比谷公園内散策2kmコースにおいて、本誌No.791で紹介した「携帯用酸素機器運搬支援ロボット」が披露された。