【水素エネルギー】岩谷産業とホンダ
高圧水電解利用の小型パッケージ型水素ステーション実証第2弾

岩谷産業（野村雅男社長）は、14年12月15日、ホンダが独自開発した高圧水電解システムを搭載したパッケージ型水素ステーションを北九州市の環境リサイクル施設、北九州市エコタウンセンター（北九州市若松区）に設置、ホンダ、北九州市と共同で実証試験を行っていくことになった。
この水素ステーションは、圧縮機をなくすことでエネルギー消費を従来の20％程度に抑えた高圧水電解システムを採用、蓄圧器、ディスペンサなどの主要構成機器を10ftコンテサイズにマウントした小型パッケージタイプである。
シンプル（simple）、小型（small）、持続可能な（sustainable）の3つのSから、スマート水素ステーションと呼んでいる。

【水素エネルギー】岩谷産業、セブンイレブンと共同でコンビニ併設型水素ステーション建設へ

15年秋までに東京、愛知で2カ所新設
向う3年間で10～20店舗オープン目指す

岩谷産業（野村雅男社長）は、セブンーイレブン・ジャパン（井坂隆一社長、千代田区）と共同でコンビニ併設型水素ステーションを設置していくと12月10日発表した。両社は、店舗併設に関する包括合意書を10月29日に締結、15年秋までに東京都、愛知県刈谷市の2カ所に店舗併設型水素ステーションを新設する予定である。

【市場分析】超円安とシェールガスに揺れるLPガス市場

　1ドル120円台の超円安とLPガス輸入フレート上昇により日本のLPガス価格は大きな影響を受けている。CP価格は安値に転じていながらの逆風である。
　今までであれば月初めに通告されるCPと為替の動静を見れば国内への影響は一定、見通せたが、フレートという新たなパラメーターが加わったことになる。

【焦点】溶接機事業好調、国内建設需要が牽引

「15年はレーザ溶接ロボットシステムを第3の柱に」
パナソニック溶接システム　高橋学代表取締役社長

　パナソニック溶接システムは、2014年度上半期の業績を増収増益で折り返した。高橋社長は「国内の市況ムードが好転し、投資に動くユーザーの裾野が広がりつつある」と分析し、14年度通期業績予想も昨年度に続き前年比二桁増の増収増益を見込む。

【海外メジャー第3四半期決算】エア・リキード、エレクトロニクスと新興国好調で1％増収
リンデ、2億29百万ユーロの特損

　エア・リキードの2014年第3四半期売上高は3801百万ユーロ（約5452億円）、前年同期比1％の微増となった。部門別では、とりわけエレクトロニクスが約11％の増収と、好調だった。
　リンデは14年第3四半期業績発表で、南米、中国、オーストラリアの事業不振で2億29百万ユーロ（約328億円）の特別損失を明らかにした。これにより、通期の利益や経営目標に悪影響が出る模様である。