【国内市場】ヘリウムしてますか？
セコム、民間防犯用初のHe飛行船監視システム開発

1機当たり100～120㎥のHe使用

　大手警備会社のセコム（伊藤博社長）は、屋外でのスポーツイベントなどの監視用にヘリウム飛行船にカメラやスピーカーを搭載した監視システム「セコム飛行船」の開発を進めている。すでに実用機の3分の1サイズの試作機が完成しており、2016年の実用化を目指している。
　ヘリウム飛行船は07年に遊覧飛行船事業が打ち出され話題となったが、現在国内では広告宣伝用の1機のみ。防犯用ではかつて警視庁が所有していたもの以来で、実現すれば民間防犯用としては初の飛行船となる。

【エレクトロニクスガス・機器市場最前線】2015年市場、リーマンショック以降最高水準の可能性

日・韓・台中心は不動、牽引役は台湾

　1990年代初めのような爆発的な成長はないものの、この1～2年、日本のエレクトロニクスガス・機器市場は、東アジア及び北米向けに特殊材料ガス及びガス関連機器の需要が好調を維持している。背景には、継続的に行われている設備投資と半導体、液晶、MEMS、各種電子部品の生産ライン稼働率が堅調に推移していることがある。

【落札】官報告示14年7月～12月、ガス関連94件落札

　本誌調査によると、14年7月～12月に官報で告示された国内公的機関の落札情報のうち、ガス企業および関連機器メーカーが落札した案件は、ヘリウム液化システム、在宅医療機器、NMRやMRIなど超電導機器などの分野で合計94件となったとみられる。

【MIP・VIP】「6年振りの需要活況を取りこむ」　小池哲夫　小池酸素工業会長

　造船や建機、産業機械の設備投資が需要に直結する溶断機大手の小池酸素工業にとって、アベノミクス効果が実感できるほどに業績回復が著しい。中大型プラズマ切断機や厚板用ファイバーレーザーが好調で、第3四半期決算は増収増益、とりわけ経常利益では対前期比76％の大幅増となる。決算発表を目前に控えた小池会長に概況を聞いた。

【MIP・VIP】「逆風の中で蓄積されたユーザへのプレゼン力」　深尾定男　巴商会社長

　全溶連の会長に就任して6年目を迎え、東北での加盟社数が増えたことには手応えを感じている一方、巴商会社長としての顔は厳しい側面をのぞかせる。とりわけ、同社が得意としていたエレクトロニクス分野での逆風が長かっただけに、ほぼユーザーの再編状況が見えたといっても手綱を緩めるわけにはいかない。