【水素エネルギー】鈴木商館、フォークリフト用水素ステーション事業でエアプロダクツと提携

　鈴木商館（鈴木慶彦社長）は米・エアプロダクツと日本国内におけるFCフォークリフトへの燃料供給用水素ステーションの設計、建設、運営に関する提携契約を締結し、2月18日より本格的に営業をスタートした。
　今回の提携で両社は設備、エンジニアリングライセンス契約もしており、米国でエアプロダクツが量産しているディスペンサーはじめ各種周辺機器を、日本の国内法規に合うよう鈴木商館が設計変更する。

【国内市場】江藤酸素、酸素PSAで高濃度溶存酸素水を製造

酸素微細気泡で高付加価値化

　大分県のガスディーラー・江藤酸素は、新たな需要先として農水産業や畜産向けに微細気泡（ファインバブル）を使った高濃度溶存酸素化装置の販売に注力している。昨年11月には専門の事業部「溶存開発部」も立ち上げた。
　ファインバブルは水耕栽培や土耕栽培における成長促進に効果があるとされ、農水産業向けへ導入されるケースが増えている。政府もファインバブルを将来性のある技術と位置づけ、国際標準化に向け取り組みを始めている。

【医療ガス関連市場】日本特殊陶業と小池メディカル、新型酸素濃縮機発売

国内で年間3000台の販売目指す

　日本特殊陶業と小池メディカルは、1月26日、液晶タッチパネル及び煙センサを搭載した新型5ℓ酸素濃縮器「O2フレッシュ―5G」を販売開始した。両社では、国内販売目標を年間3000台としている。
　同器の開発コンセプトは、酸素濃縮器利用時の火災事故低減に焦点を当てたものとなっている。小池メディカルは、火災事故への注意喚起を含めたPRビデオを14年11月に作成、医療機関への広報活動に活用する等、火災事故への取り組みを強化しており、今回の新機種により、ユーザーの更なる安全性向上に繋げたい考えだ。

【米国ヘリウム事業最前線】米国ヘリウム販売量1億300万㎥

初のオークション方式で15年度価格は3．82ドル／㎥

　米国内務省が管轄する研究機関、米国地質調査所（USGS）がまとめたヘリウム年次速報によると、2014年の米国のグレードAヘリウム（純度99.997％以上）販売量は1億300万㎥で前年比12.7％減少した。
　13年に成立したヘリウム管理法に従い、15年度（2014年10月1日~）からクリフサイドの備蓄ヘリウムの販売を段階的にオークション形式に移行する事になった。新年度開始にあたり実施された最初のオークションの結果、民間バイヤー向けの価格は㎥あたり平均3.82ドルとなった。オークション方式の導入は、これまで割安だったBLMヘリウムを市場価格（適正価格）に近づける狙いもある。