【アプリケーション】水道品質を維持する2つの炭酸ガス用途

増加傾向にある高pH水処理や配水管洗浄利用で拡大傾向に

水道水の水質改善に二つの炭酸ガス利用法が活躍の場を広げている。
ひとつは河川やダム水といった水源から浄水場へ流れていく際、高pHの水質に炭酸ガスなどによる調整が1990年代前半から導入されている。
浄水場の規模によっては年間300tの炭酸ガスを使用するところもあり、設備設計などはウォーターテックが手掛けている。
もうひとつは荏原工業洗浄が開発した配水管技術となる。
ガスの圧力で配水管内に付着した夾雑物を一掃する工法となるが、　浄水場でのpH調整用に炭酸ガスが増加傾向にある。
日常生活を送る工区につき500kg/hを使用することで、工事時間の短縮などに貢献するといったメリットを生み出している。

【国内市場】鈴木商館、豊田事業所でFCフォークリフト用水素充填設備を開所

鈴木商館（鈴木慶彦社長）は兼ねてから豊田事業所内で建設を進めていたFCフォークリフト用水素充填設備が竣工し、6月7日に開所式を行なった。式には鈴木慶彦同社社長をはじめ、福岡孝二専務取締役や水素事業を取りまとめる古口容士同社営業本部副本部長が出席したほか、来賓として青沼健二豊田自動織機営業統括部部長産車用FCプロジェクトプロジェクトリーダーなどが招かれた。

【地域市場再発見・四国】造船ブレーキも、地域密着戦略に活路見出す

域内ガス関連企業

愛媛・香川・高知・徳島で構成される四国4県の2016年工業ガス関連市場は、域内の主要産業である造船が昨年に続いて停滞するものの、恵まれた自然環境から農山漁村を対象に新たな需要が生まれつつあり、域内企業では既存のビジネス領域に留まらない、新しい事業形態の確立を進めている。
　造船業界では19年末までの仕事量を確保しているが、世界的な供給過剰と中国経済の減退により、それ以降の受注獲得を見合わせている。大陽日酸四国支店の橋口朋之支店長は「液酸では16年前半は横ばい基調だったが、後半から今年にかけて落ちている」とガス出荷量への影響を指摘、しかしその一方で「5月下旬に開催された海事展『バリシップ2017』のイベントの中で“船価は満足いくものではないが市場は回復基調にある”とのアナウンスがあった」とし、今後の需要回復に期待を寄せる。