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No.872号
2017.09.15発行
ガスレビュー No.872号（2017年09月15日）
【現場ルポ】大陽日酸東関東、絶縁ガスSF₆回収件数年間4～500件
大陽日酸東関東（松本隆社長）は、変圧器などの絶縁ガスとして使用されている六フッ化硫黄（SF6）回収事業を全国展開、年間受注実績は4～500件に上るという。
SF6が京都議定書による削減対象となった翌年の98年から始めた同事業は、重電メーカーからの回収作業依頼が年々増加傾向にある。
優れた電気絶縁性能を持ち、絶縁機器への封入・排出が容易で安全性も高いSF6は、空気絶縁や油入法といった他の絶縁法に比べ受変電設備をコンパクトにできる特長を持つ。
それ故、今後も使い続けていきたいガスであるが、温暖化係数が二酸化炭素の23900倍と非常に高いため、地球環境保全の観点から大気放出削減が求められている。
ここでは、SF6をいかに回収・再利用しているか、約20年に及ぶ事業歴を持つ大陽日酸東関東を取材した。
【水素エネルギー】着々と進む東京2020水素化計画
2020年7月の五輪開催に合わせるべく東京の水素化が着々と進んでいる。
東京都は導入補助を主体にFCVやFCバス、エネファームの普及拡大、水素ステーションの整備などを促進。今年度は「水素社会の実現」のために55億円の予算を組んでいる。現在は晴海選手村の水素エネルギー事業者、また羽田空港におけるFCフォークリフト実証事業者を選定中だ。
これらのうちで最も注目度が高いのは「FCバス」だろう。都は当初「2020年までに100台を走らせる」という漠然とした目標を掲げていたが、現在は「都営バスに70台を導入。残りの30台は民間に委ねる。バス対応ステーションが最低4ヶ所必要で、これを優先的に整備する」という方針を固めている。今後、普及への取り組みが加速していきそうだ。
【地域市場再発見「東海」愛知・岐阜・三重・静岡】日本の製造業を支える東海地域で起きている”さざ波”
～EV、リニア、スポット工事、雇用確保～
自動車王国の東海地域のガス溶材市場は、長期安定状態が続いているが、それを脅かすかもしれない〝シフト変化〟に将来の不安感を感じている。それは電気自動車（EV）である。
昨年12月1日、トヨタ自動車は豊田章夫社長直轄のEV事業企画室を発足させ、電気自動車の開発・事業化を急ぐことを明らかにした。水素燃料電池車（FCV）で世界の先陣を切ったトヨタがEV市場へ参入を宣言した。これがガス溶材市場に小さな〝さざ波〟を起こしているのだ。
ガスレビュー目次
現場ルポ
3
・大陽日酸東関東、絶縁ガスSF₆回収件数年間4～500件
水素エネルギー
5
・着々と進む東京2020水素化計画
水素エネルギー
5
・清水建設、太陽光発電由来の水素利用システム実証開始
・スズキ、FCバイク公道走行の実証を19年3月まで実施
新社長インタビュー
9
・「101年目のスタート 生産拠点の最適化と技術継承に取り組む」
・日酸TANAKA 濱田敏彦 代表取締役社長
国内市場
10
・昭和電工ガスプロダクツ、大分コンビナート内に液化炭酸ガス製造設備新設
・アドバン理研、6月期決算増収増益
・小池メディカル、世界最軽量のオートCPAPのレンタル開始
・エア・ウォーター、医療用注射針販売会社に出資
・自然エネルギー協議会、政策提言書を経産省と環境省に提出
・ウインテック、炭酸ガス溶解装置販売実績160台を突破
焦点
14
・「チャレンジ精神を徹底する」
・東京ガスケミカル 石井敏康 代表取締役社長
地域市場再発見「東海」愛知・岐阜・三重・静岡
15
・日本の製造業を支える東海地域で起きている”さざ波″
・～EV、リニア、スポット工事、雇用確保～
流通回路
29
・ボンベ事故防止のための『容器管理指針』、42都道府県で発行済み
・近畿経済産業局、水素セミナー開催
・JIMGA、医療ガスボンベ誤認防止ポスター作製
・日之出酸素、宮崎営業所を移転
・大陽日酸、セルジオサッカークリニック2017を開催
・浪速酸素、18年12月大阪本社リニューアル
・ダイオー、事業を近畿エア・ウォーターに集約統合
・日本ルフト、生産事業所移転
DATA
31
・2017年上半期エアセパレートガス販売実績
最新工業ガス株式市況
31
ガスレビュー指標
32
・ガス編
海外市場
33
・ハネウェル、米国市場でyfサービス缶の流通を本格化
海外決算
33
・エア・リキード
・リンデ
第1四半期決算
35
・新コスモス電機
・理研計器
組織人事
36
・日立オートモティブシステムズメジャメント
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