【新年特集】タイムリミット迫る工業ガスメンテナンスの技術継承問題

　日本の工業ガス業界は大きな過渡期を迎えている。戦後、高度経済成長期に大量に導入されたプラントや容器の最終更新時期が迫ってきている。
　深冷空気分離装置をはじめ高圧ガス機器・設備は、定期的にメンテナンスを施すことで、長期に亘って使い続けることができる。そのメンテナンス事業を担ってきた世代もいよいよ70歳を超える年齢となり、あと10年余りの間に世代交代を図らなければならないタイムリミットが迫ってきたわけだ。
　現状、高圧ガス設備のメンテナンスは、如何なる状況にあるのか。本誌では深冷空気分離装
置のメンテナンス事業を手掛ける三協メカニクスを訪問した。

【HOT ASIA PRESS】嘉興岩谷気体

中国華東地域で2基目のASU、水素プラントを建設

　岩谷産業グループで、中国浙江省にて工業ガス製造を行う嘉興岩谷気体（園田正樹総経理）は12月13日、同社敷地内に2基目となる深冷空気分離装置（以下、ASU）を増設、また嘉興市内に同社初の水素プラントを建設すると発表した。投資額は合わせて約30億円見込み、ともに21年5月の稼働を予定している。

【HOT ASIA PRESS】エア・ウォーター

ベトナムでLPガス事業開始

エア・ウォーター（豊田喜久夫会長）は、ベトナム・ホーチミン市を中心にLPガス事業を手掛けるパシフィックペトロ（グェン・タイン・トゥン社長）と提携し、同国でLPガス販売に乗り出す。同国では2014年にエア・ウォーター・ベトナムを設立、電炉向けのパイピング供給を主軸とした産業ガス事業を展開してきたが、これに続く2件目、エネルギー事業としては初の海外進出となる。