自動車国内生産コロナ禍でも回復基調

ガス溶材市場は、まだら模様

自動車生産が順調に回復している。ガス溶材市場最大の需要家だけにようやく僅かながら光が見えてきた。
日本自動車工業会の統計によると、５月は前年同月比61％と最大の落込みとなったが、6月以降着実に回復、7月には同22％減となった。日本最大の自動車メーカー、トヨタ自動車の生産動向では国内生産は5月56・1％もの落込みとなったが、これを底に急回復、9月には4.4％増まで急回復した。グローバル生産は97万3857台、7.6％増となっている。
また、自動車ポータルのマークラインズ社の調査による9月生産台数は、0.3％増、79万1千台、新車販売台数は10月29.2％増、40万7千台としており、確実に回復基調を辿っていることを示している。

上半期ガス供給量10％以上の落ち込み

コロナがもたらした新しい営業スタイル

新型コロナウイルス一色となった2020年もあと2ヶ月。東京オリンピックも来年への延期がひとまず決まり、華やかさは微塵も感じられない年になった。GoToキャンペーンは、地方の観光地を大いに賑やかしたが、ことさら工業ガス市場には、何も恩恵をもたらしてはいない。
コロナ感染者数も報道で大きく取り上げられなくなった10月、新潟県内の工業ガス企業を取材した。〝秋晴れ〟にはほど遠く、本誌聞き取りでは、県内のガス供給量は、コロナ影響で上期10％以上の落ち込みを見せる。ローリーよりシリンダー供給の減少は明らかで、中小工場へなればなるほど稼働率低下の影響は大きくなる。
機械設備は、投資計画の先延ばしにより、大口案件のずれ込みが顕著にでている。9月以降の市況感は「徐々に戻りつつあるが、回復基調とまでは言えない」と、先行きがなかなか見通せないのが現状のようだ。

エスター、窒素ガス入りコーヒーアンプル日本初上陸、2年後目処に国産化目指す

クリーミィな泡が特長の窒素ガス入りコーヒーは、大手コーヒーチェーンのスターバックスコーヒーの場合、ホームページで確認すると、メニューも3種類に増え、国内で現在、120箇所以上の店舗で提供されるなど、少しずつ普及している模様だ。
このほど、このような店舗ではなく、自宅やオフィスで、個人が手軽に窒素入りコーヒーを楽しめる新商品が日本初上陸する。
エスター（東京都葛飾区金町3‐34‐10、須原明社長）が11月中旬より販売開始するアンプル入り窒素コーヒー濃縮液の『Rujie Falls（ルジェ・フォールズ）』である。
同社は、1995年設立の輸入商社で、主に飲料関連の原材料や製品、機器、および建築資材等の輸入販売を手がけてきたほか、最近ではマスク等衛生用品など、取り扱い製品を増やしている。
今回、韓国のパートナー企業からのオファーを受け、OEM生産を韓国のメーカーに依頼し、同社が販売を開始する。