ドライアイスと液窒のスクラムでワンチームに

新型コロナウイルスのファイバー社ワクチンには超低温物流の体制整備が急務であるが、海外では、ドライアイスやディープフリーザーだけでは限界があるとして、液体窒素利用が始まっている。現時点では厚生労働省がまとめている「新型コロナウイルスの摂取体制確保について」の「各ワクチンの取り扱い」でファイザーワクチンの流通体制（コールドチェーン）は、海外工場→空路輸送→国内倉庫→トラック輸送→接種場所（医療機関を想定）となっている。

ワクチン向けドライアイス今年度分は岩谷産業が受注へ

21年度分は未定

本誌952号既報の厚労省が公募していた新型頃ウイルスワクチン保管・輸送用ドライアイスは岩谷産業が受注する見通しとなった。
周知の通り、米ファイザーと独鼻音テックが共同開発し、我国でも今春から摂取可能となるわ内んはマイナス75℃の低温保持が必要となる。そこで厚労省は昨年12月3日、今年度分としてドライアイスペレット570ｔを公募。これに岩谷産業だけが応募した模様だ。

コロナ禍、脱炭素社会の推進で加速する工業ガスメーカーのR&D戦略

2021年現在、経済活動や人々の暮らしは新型コロナウイルスの脅威により新しい常態“ニューノーマル”への移行を迫られ、産業界では脱炭素社会の実現に向けた動きが拡大するなか、工業ガスメーカーはそれら市場の変化から生まれるあらアナガスアプリケーションのニーズに対応すべく、R&D（Research amd Development=研究開発）事業の取組を加速させている。

主要産業ガスメーカー7社に訊く、関東地域産業ガス出荷市場

下期回復傾向も、二度目の「緊急事態宣言」の影響が懸念、新年度に向け新規需要分野での取り組みを強化

スタート当初から新型コロナ禍に見舞われた2020年度。我が国の産業ガスの中心的需要地域である関東地域において、産業ガス出荷量は上期、前年度同期比10％～15％減となる厳しいものとなった。下期に入り10～12月には需要産業に回復傾向が見え、年度通して5％減程度に抑えられるかに見えたが、年明けからの二度目の緊急事態宣言の発出の影響もあり、その終着値については各社現状では“見えない”と口を揃える。