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No.961号
2021.06.01発行
ガスレビュー No.961号（2021年06月01日）
CO₂排出削減に貢献、會澤高圧コンクリート国内初・炭酸ガス注入コンクリート生産開始
北海道に本拠を置くコンクリートメーカー、會澤高圧コンクリート（苫小牧市、會澤祥弘社長）は、材料の1つとして液化炭酸ガスを注入し、強度を高めるとともにCO₂排出削減も実現するコンクリート製造技術を導入する。今年５月には自社工場に液化炭酸ガス添加設備を併設、試験出荷を開始する。
建造物や道路工事に欠かせないコンクリートは、セメント、水、砂利や砂等の骨材を基本原料とし、用途に応じて性能改善のための混和材料を加え製造される。セメントは石灰石（CaCO₃）を1400℃の高温で焼成し主成分である酸化カルシウム（CaO）を得るのだが、この化学反応によりCO₂も発生する。セメント製造時に生ずるＣＯ₂量はセメント１ｔ当たり400㎏程度、燃焼排ガスとして排出されるものも含めると約750㎏にもなる。国内の産業部門におけるCO₂排出量の5〜7％に相当することから、環境面を考慮し改善が急務となっている。
岩谷産業 水素ステーション支える〝水素品質分析〞〝水素計量〞検査技術
商用水素ステーションの整備が全国各地で進められている。2021年５月20日現在、稼働する166ヶ所（予定含む）のうち、岩谷産業では44ヶ所の運営を行っている。
今後も拡がりをみせる水素ステーションだが、安全かつ公正な運用を行う為には燃料電池車（FCV）へ日夜充填する水素の『品質』や『計量』の管理が欠かせない。こうした〝検査技術〟の分野に関しても同社では装置の開発やノウハウを活かした運営を行い、安全な水素ステーション運営に貢献している。それぞれの取組みについて話を訊いた。
目次
ニューアプリケーション
3
・CO₂排出削減に貢献、會澤高圧コンクリート国内初・炭酸ガス注入コンクリート生産開始
国内市場
5
・世田谷区、在宅コロナ患者へのHOTに向け、官民一体の支援強化実施
国内市場
5
・液化炭酸ガス・ドライアイス輸入量、20年は1万9千t弱
・堀場エステック、高温対応静電容量型隔膜真空計開発
続報
6
・エア・ウォーター、インドに酸素濃縮器300台緊急援助
令和3年春の叙勲
7
・吉田充孝マツモト産業会長兼社長、旭日双光章受章
時事コラム
8
・20年度のFCV向け水素充填量は314万S㎥
・大陽日酸、高性能溶接可視化カメラの新モデルを受注開始
・東京貿易メカニクス、非常用浄水装置の取り扱い開始
・SBエンジニアリング、LPガススマートメーター用NCUの設置・保守サービス開始
・MiZ、水素ガスの吸入が放射線治療を受けたがん患者の副作用を軽減することを実証
海外市場
9
・テーラー・ワートン・アメリカ、プラグパワーとの連携強化
新社長インタビュー
10
・「〝我が道を行く〟唯我独尊ではなく、意見、情報を収集してリスクを恐れず決断する」
・理研計器 小谷野純一 社長
・「若い感性でもっとも歴史あるエリアの改革を目指す」
・エア・ウォーター北海道 北川裕二 社長
技術レビュー
12
・サムテック、従来蓄圧器より3倍長く使用できる水素ステーション向けタイプ3蓄圧器開発
・那須電機鉄工、鉄利用で低コスト化実現したナノ化鉄チタン水素吸蔵合金を開発
水素エネルギー
15
・岩谷産業、水素ステーション支える〝水素品質分析〟〝水素計量〟検査技術
・「産業用だけでなくエネルギー水素も積極展開」
・日本エア・リキード 古本理郎 アジアパシフィック水素エネルギーインダストリアルディレクター
水素エネルギー
18
・鈴木商館、FC産業車両用簡易型水素充填車開発中
・次世代自動車振興センター、21年度水素ステーション建設18件
・トヨタ自動車とENEOS、トヨタ自動車実験都市での水素利活用の具体的な検討を開始
・ふくい水素エネルギー協議会5月に発足
脱炭素への道
20
・期待される石炭火力発電でのアンモニア混焼、30年で年間300万ｔ需要の見込み
流通回路
21
・旭ウエルデックス、九州ウェルディングをM＆A
・容器再検査の新会社「みんなの耐圧場」事業開始
・カミマル、21年3月期決算は売上横ばいキープ
・水素バリューチェーン推進協議会、参画企業・団体200超に増加
・岩谷産業、カセットガス関連新製品を投入
DATA
23
・20年圧縮水素出荷量
最新工業ガス関連株式市況
23
ガスレビュー指標
24
・機器編
決算
25
・日本酸素ホールディングス
・エア・ウォーター
・岩谷産業
・高圧ガス工業
・ダイヘン
・大丸エナウィン
組織人事
28
・住友精化
・大丸エナウィン
・ババ、社長交代
・産業技術総合研究所
訃報
28
・石井清吾元日本酸素副社長死去
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